目の上のたるみ(皮膚切除)

はじめに

老化に伴い上まぶたの皮膚は下がります。ここで重要なことは、挙筋腱膜がのびた状態となり、目を上げる力が弱くなり、上まぶたが下がる“腱膜性眼瞼下垂”と混同しないことです。腱膜性眼瞼下垂は、腱膜前転術により改善しますが、皮膚が下がり余っていれば、皮膚を切除しない限り改善しません。上眼瞼皮膚切除はその余った皮膚を取り除き、目を開きやすくし、皮膚が下がったことで隠れていた重瞼ラインを復活します。

手術適応の見極め

・皮膚にたるみがある

・重瞼ラインがたるみによって隠れている

・眼瞼下垂ではない

上まぶたのたるみ取り(上眼瞼皮膚切除)は、皮膚にたるみがあり重瞼ラインが隠れている場合で、かつ坐位で挙筋機能を測定し、挙筋機能が正常(正常値13~15mm)範囲内であれば適応になります。挙筋機能が衰え、腱膜性の眼瞼下垂が疑われた場合は、“皮膚切除と挙筋腱膜前転術”が必要になります。また皮膚と脂肪が原因でたるみが生じている場合は、“眼窩脂肪除去術”もしくは、“ルーフ除去術”が必要になります。

上眼瞼皮膚切除術の方法・手順

上眼瞼皮膚切除術

手術は局所麻酔で行います。坐位にて切除範囲を決定(横になった状態で行うとたるみの程度がわからないため)します。重瞼ライン予定線(瞼縁から7~8mmの高さの位置)を基準に、外側(目尻側)の切除範囲が広くなるようにデザインします。切開を加え皮膚を切除し、さらに眼輪筋を一部切除します。挙筋腱膜を露出し、皮膚—挙筋腱膜—とナイロン糸で縫合し、重瞼ライン作成し終了です。抜糸は5日目でおこないます。

※目の手術の後に気をつけることは血液循環がよくなること(入浴・飲酒・激しい運動など)は 2~3日は避けて下さい。コンタクトレンズの使用ですが術後最低2週間避けて下さい(ハードコンタクトレンズの長期使用は眼瞼下垂の原因になる可能性があるのですすめません)。お化粧は抜糸後から可能です。

~ドクターメモ~
目の上の皮膚は外側がたるむ

顔面は顔の縦軸を中心線とする部分は老化に対して強く、年齢によって変化しにくいと言われています。一方で縦軸の中心線よりも外側にいくほど、老化による変化に弱いといわれています。そのため目の上の皮膚も外側ほどたるみがひどくなります。上眼瞼皮膚切除のポイントは、外側の皮膚をいかにバランス良く切除できるかで、術後の重瞼ラインの仕上がりが良くなります。

症例写真

■上眼瞼皮膚切除術

目の上のたるみ

上まぶたの皮膚が垂れ下がり、視野が狭くなっています。挙筋機能は左右共に13mmで正常範囲でした。坐位にて皮膚切除の範囲を決定します。重瞼予定線の下縁は瞼縁から8mmの位置に設定しました。

施術前 1ヵ月後

BEFORE

AFTER :施術後1ヵ月

施術前 1ヵ月後

BEFORE

AFTER :施術後1ヵ月(閉眼)

皮膚のたるみが解消され、視野が広がりました。重瞼ラインが復活し、すっきりした目もとになりました。閉眼状態でも傷はほとんど目立ちません。

※before&afterの画像は参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。

リスク・副作用・合併症について

内出血、腫脹、左右差、後戻り、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、目が開きすぎる、角膜炎、ドライアイ、目の開きが悪い、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

価格(税込み)

上眼瞼皮膚切除術 ¥378,000(両側)

※片側だけの場合は上記の価格(税込み)の60%です。