腫れぼったい目

■はじめに

目の上の脂肪は眼窩隔膜の内側にある眼窩脂肪と、外側にあるルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)で構成されています。眼窩脂肪は上まぶたでは2つ、下まぶたでは3つの区切られた部屋の中にあります。針穴から除去する方法と、切開して除去する方法があります。一方でルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)は上まぶたの眼輪筋の下、眼窩隔膜の前にある脂肪組織で、眼窩脂肪に比べるとかたく、切開でしか取り除けません。当院では異なる3つの術式によって目の上の脂肪を除去しています。

■手術適応の見極め

目の上が腫れぼったく見えるといっても、何が原因かを特定する必要があります。 皮膚なのか、それとも目の上の脂肪なのか、あるいはその両方が原因なのか、その原因によって術式が異なります。
皮膚が分厚い場合は、長期間アイプチをしている方が多く、慢性的な炎症により皮膚が肥厚しています。 アイプチをやめれば改善していきます。脂肪が原因の場合は①眼窩脂肪によるものか、②ルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)によるものか、それとも③眼窩脂肪+ルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)によるものかを見極めて、術式を決定します。特に内側(目頭側)まで膨らみがあれば、眼窩脂肪を除去しないと改善しません。

①眼窩脂肪が原因
  a)眼窩脂肪除去術+挙筋法
  b)眼窩脂肪除去術+切開法
②ルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)が原因
  a)切開法によるルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)除去術
  b)眉毛下切開術(上眼瞼リフト)によるルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)除去術
③眼窩脂肪+ルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)が原因
  切開法による眼窩脂肪+ルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)除去術

医師が腫れぼったい目の原因を診断し、上記のどの術式で行うかを相談しながら決定します。

眼窩脂肪除去術+挙筋法

手術は局所麻酔で行います。挙筋法に準じて行います。瞼縁から8~10mmの高さの位置に、片側2箇所ずつ(両側4箇所)の約2mm程度の皮膚切開を加えます。切開部からまず眼輪筋を一部切除し、眼窩隔膜まで到達します。 眼窩隔膜を切開し、眼窩脂肪を引き出します。上眼瞼の眼窩脂肪は2つの部屋から構成されているので、それぞれの穴からバランス良く、また脂肪組織は血管が豊富なため、丁寧に止血しながら除去します。 糸を内側の結膜側から約10mmの幅で挙筋の中を通し、外側の結膜側から糸を出します。次に先に糸を通した結膜側の2箇所の同じ針穴から、それぞれ皮膚側に向かって糸を通します。最後に皮膚側内側の同じ針穴から糸を皮下に通し、皮膚側外側から出し結び埋め込みます。2mmの切開部は縫合しませんので抜糸は不要です。
※患者様の希望を優先するために、糸を結ぶ前に必ず確認していただきます。

眼窩脂肪除去術+切開法

手術は局所麻酔で行います。重瞼ラインを設定(瞼縁から7~8mmの高さの位置)し、皮膚切開を加えます。切開部からまず眼輪筋を一部切除し、露出した眼窩隔膜を切開し、眼窩脂肪を引き出します。上眼瞼の眼窩脂肪は2つの部屋から構成されているので、それぞれの穴からバランス良く、また脂肪組織は血管が豊富なため、丁寧に止血しながら除去します。最後に皮膚と挙筋腱膜をナイロン糸で縫合、重瞼ライン作成し終了です。抜糸は5日目でおこないます。

切開法によるルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)除去術

手術は局所麻酔で行います。重瞼ラインを設定(瞼縁から7~8mmの高さの位置)し、皮膚切開を加えます。切開部からまず眼輪筋を一部切除しその下を頭側に向かって剥離します。中央から外側にかけてルーフを認めるので十分に剥離します。また眼窩隔膜上も剥離し、ルーフを丁寧に止血しながら除去します。最後に皮膚と挙筋腱膜をナイロン糸で縫合、重瞼ライン作成し終了です。抜糸は5日目でおこないます。

眉毛下切開術(上眼瞼リフト
)によるルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)除去術

手術は局所麻酔で行います。眉毛下(眉毛の生え際)に沿って外側がやや広めの紡錘形あるいは平行四辺形で皮膚を切除するデザインとします。毛根を傷つけないようにメスの角度に注意しながら皮膚切開を加えます。皮膚と眼輪筋を一部切除し、その下を剥離します。切開法によるルーフ切除と異なり、直下にルーフが見えることが多く、眼窩隔膜上でルーフを丁寧に止血しながら除去します。最後に真皮、表皮と順にナイロン糸で縫合し終了です。 抜糸は5~7日目でおこないます。

切開法による眼窩脂肪+ルーフ(ROOF;隔膜前脂肪)除去術

手術は局所麻酔で行います。重瞼ラインを設定(瞼縁から7~8mmの高さの位置)し、皮膚切開を加えます。切開部からまず眼輪筋を一部切除し、その下を頭側に向かって剥離します。中央から外側にかけてルーフを認めるので十分に剥離します。また眼窩隔膜上も剥離し、ルーフを丁寧に止血しながら除去します。次に露出した眼窩隔膜を切開し、眼窩脂肪を引き出します。上眼瞼の眼窩脂肪は2つの部屋から構成されているので、それぞれの穴からバランス良く、また脂肪組織は血管が豊富なため、丁寧に止血しながら除去します。最後に皮膚と挙筋腱膜をナイロン糸で縫合、重瞼ライン作成し終了です。 抜糸は5日目でおこないます。

■適応 目の上が腫れぼったい原因の一つは、目の上の脂肪。“朝起きたら目が腫れていることが多い”などは脂肪が原因。そのような場合に適応があります。
■特記 目の上が腫れぼったい原因の一つは、目の上の脂肪。“朝起きたら目が腫れていることが多い”などは脂肪が原因。そのような場合に適応があります。
■方法

目の上脂肪取りイラスト

目の上の脂肪を摘出

局所麻酔で行います。上まぶたに1箇所、約0.5mmの小さな穴をあけ、脂肪だけを取り除きます。
下の画像は小さな穴から脂肪を取り出しているところです。また今まで脂肪の影響で分厚かった一重まぶたに、さらに埋没法(挙筋法)を追加することで、きれいな二重まぶたにすることもできます。0.5mmの穴は縫合しません。まぶたの皮膚は柔らかく、すぐにくっついてしまうためです。もちろん傷跡も残りません。
■価格 眼窩脂肪脱脂術(+挙筋法による埋没術) ¥162,000(両側)
  • ・患者様の希望を優先するために、糸を結ぶ前に必ず患者様に確認していただきます。
  • ・埋没法は一度糸をかけても、その糸を外してやれば、もとの状態にもどります。
  • ・あくまで埋没法ですので、様々な要因(強くこすったり、まばたきに癖のある場合など)により糸がゆるむことや外れる可能性もゼロではありません。そのようなケースでは1年以内は片側一律¥10,800で施術保証いたしております。また1年以降は片側一律¥129,600で行います。

症例写真

施術前 施術後

BEFORE

AFTER :施術後2週間

眼窩脂肪脱脂術(+挙筋法による埋没術)での施術を行いました。目の上がスッキリし、上まぶたがよく開いています。

※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承下さい